飲食店をやってます。

美味いモノ作って売ってりゃ客は来るし儲かる。そんな時代はとっくにおわりました。お店を運営していく中で思っている事を書いています。たまに全然関係ない事も書きます。笑

POSレジを替えようかと思う。 その2



続き。

そんな中。僕が一番何を重視しているか。

それは店長はじめ現場スタッフたちの使いやすさ。

 

もうこれだけだと言ってもいい位。

事務的な処理なんかはこちらである程度は合わせる事が出来る。

厨房のオペレーションなんかも同じ。

 

つまりPOSレジ本体よりもハンディの方が数段大切なんです、僕にとっては。

この辺を理解していただけていないサービスは思いの外多い事に結構驚いています。

 

まぁレジというものの性質上飲食店だけがターゲットではない、と言う背景は理解できるので仕方ないのかも知れませんが。

 

現在利用しているハンディを導入したのが2年前。

それまでは手書きの伝票とレジ1台でやっていました。

その状態からハンディをホールスタッフに持たせる事になったわけですが。

それが何を意味するのか、と言う点に関しては実は導入が決まってから。

さらには導入してから気づいたと言って良い状態でした。

 

ハンディを導入するとどうなるか。

お客さんからスタッフが呼ばれ、注文を受ける。

それをハンディに入力し、送信ボタンを押す。

この瞬間にそこまでの注文の会計はシステム内で完了してしまう。

その後厨房のプリンターからオーダーの指示が排出され、料理なりドリンクが出てくるのですが、お会計的な処理はとっくに終わっている。

 

当たり前ですよね。

 

ではこれが何を意味するか。

最後、お帰りになる際。お会計の時の処理が合計金額を提示して代金を預かり、おつりを渡す。

それだけの場所になるのです。

これまでは、お会計と言われたら紙の伝票をレジまで持って行き、上から順番に打ち込んでいく。

これが団体様だったりすると結構な時間を要するわけです。

ところが今は30名の団体だろうと、ピッとテーブル番号を押せば合計金額が出てくる。

 

これまでは最後お会計の時に一気にやっていた作業を注文を貰ったときのハンディ操作という形にして分散し、ホールスタッフ数人がかりでそのお客様が在席中に完了させてしまっているからなのです。

 

お客さんはお会計時に待たされる時間が劇的に減り、

計算ミスも起こりづらい。

いい事だらけです。

 

悪い部分と言えば。ハンディ操作に慣れないと、オーダー時にお客さまを待たせてしまったり、ミスを招いてひいては迷惑をかける。

ハンディ入力作業にとらわれて、お客さんの方を観る事が出来なくなる。

 

さらに言えば。そのハンディが使いにくければ同じ事が起こる訳です。

 

だからハンディアプリのクオリティが何より大切。

 

極端に言えば、ハンディアプリさえしっかりしていれば、レジ本体のアプリなんてどんなものでも構わない、と思うくらい。

だって、レジ本体ではハンディで入力された合計金額をお客さんに提示し、お金を亜塚っておつりを出すだけなんですから。

どれだけ使いにくいと言ってもそれが及ぼすダメージなんてたかが知れている。

 

そこで出てくるのはハンディを使うような規模の店ばかりじゃない。

レジ本体だけでやっているお店も少なくない、と言う事。

 

これは至極ごもっとも。

 

でも、既存の、市販のタブレットスマホがレジ、ハンディになる時代です。

実はカウンターだけの小さいお寿司屋さんなんかでもハンディを使う世界になっていってもいいんじゃないか、とも思うのです。

 

たまたまカウンターだけのお寿司屋さんを例に出したのでそのまま進めますが。

これまで、ああいうお店では注文があったらカウンターの中にある伝票台に並べた紙の伝票に書き留めておいて、最後にそれを合計していたわけです。

それを1台のハンディに置き換えたらどうなるか。

キッチンプリンタなんかいりません。

お会計と言われたらレジ本体でテーブル番号を指定すればそのまま合計金額が。

サクッとお会計が完了するわけです。

 

より、調理や接客に使う事が出来る時間は増えるし、計算の面倒からも解放される。ミスも極小。

それまで幅をきかせていた伝票スペースもいらなくなる。

 

いい事づくめじゃないでしょうか。

これがバーであろうと、小料理屋であろうと同じだと思うんですよね。

 

POS=Point Od Sales

なんていう、データ分析を前提にしたネーミングだからウチの様な小さな店には必要ない、みたいな話になってしまうのです。

もちろん金額的な問題もありましたが、5年前と比べれば今は月額数千円です。

 

料理の時間をより多く使え、お客さんと接する時間をより多く確保できるようになるための出費という意味ではそれほど高くないのではないかと思うのです。

 

 

さて、またここでいったん区切ります。