小規模飲食店のちょっとしたIT化 〜まずは新たなサービス導入の基準と設備のご紹介。〜
さて。
先日ITの入口のお話をしました。
ここからは少し具体的なお話を出来ればと思っています。
その前に。ここから様々なサービスを利用してIT化をしているのですが、僕が導入するかどうかを判断する基準をご紹介しておきます。
と言ってもざっくりと整理すると2つだけです。
1,無料、もしくは安いサービスである。
小規模な飲食店は、あまりこの手の事にお金を投じる事が出来ません。
また大企業の様な本格的なIT化はそもそも求めていません。
2,とにかく操作が簡単
実はdropboxを全体で使おうと決めた時の最大の理由はコレでした。
そうじゃなかったら僕単体ではdropbxを使っていたでしょうが、全員で使うサービスはまた違うモノにしていたかも知れません。
Dropboxは完全に自動同期で、指定のフォルダ内を勝手に同期してくれるサービスなので、当初、利用しているスタッフ達はクラウドサービスを使っている、と言う自覚すらないまま利用していました。
このファイルはこのフォルダの中に保存してね、と言っておくだけです。
アップロードとかダウンロードとか、と言う作業もありませんし、更新、同期等というコマンドも必要ありません。
普通にPCを使っている感覚でクラウドサービスを利用できる。
僕たちの様なPCに疎い人間が多い業界ではこの点がとても重要でした。
いろいろな事が出来る多機能なサービスより、感覚的に使えるものを優先します。
また、それぞれのサービスを導入したらしばらく他のサービスは導入せず、慣れるまで待ってから次のサービスを、と一つ一つゆっくり導入してきています。
後でご紹介しますが、当店のIT化の始まりはDropboxでした。
Dropboxを導入したのは各店にPCを置いてから1~2年後。
その後、スタッフ感のコミュニケーションのために使ったtwitterを始めたのはそれからまた数年後。
またまた数年してからgmail。
さらに数年経過してtoreta。
toretaを導入して3年経過し、昨年からtwitterをtalknoteに置き換えました。
で今年に入ってEvernoteです。
これも現場スタッフ達が「またなんか新しいもの始めるのか。覚えるの大変だなぁ、、、」とならないように、と言う事が最大の理由です。
その前に導入したモノが違和感なく使えるようになってから次のモノを、と言う感じですね。
と言う事で今のお店の環境をご紹介します。
まずは前提として。
当店は3店舗あって、それとは別に本部(と言っても平たく言えば社長宅ですがw)。
僕は店舗と本部を行き来する立場です。
僕は自宅にPCとプリンタが。ノートPCとタブレットがあります。
各店にはノートPCとiPad、複合機が。
ちなみに本部のPCとプリンタが一番最後でした。
意外な順番かも知れませんが、以前POSレジの事を書いた記事でも書きましたが、あくまでも現場をサポートすることが最優先だと考えているからです。
と言う事で上記の設備を使い、真ん中にある5つのサービスを利用し、作業しています。
ちなみにこの環境が整うまでに8年くらいかかっています笑
なんだか僕だけが優遇されているような感じになってしまっていますがw、サービスの選定や使い勝手の検証、各店からの質問やトラブル対処も全て僕が行っているのでこうなってしまっています。
それぞれの役割について詳細はまた別の記事にしますが、ざっくりと紹介しておきますと
- Dropbox 写真、シフト、見積もり書類など書類全般の共有
- Evernote 過去のモノも含めたレシピの共有
- Gmail メール全般の利用
- Talknote スタッフ間の報告や連絡、雑談、タスク管理など
- Toreta 予約管理、顧客管理
先述ですが、当初はコミュニケーションにTwitterの非公開アカウントを利用していましたが今はTalknoteに移行しています。
役割の分割も比較的シンプルです。
今ではそれぞれが絡まり合いながら活用されている、と言う感じでしょうか。
例えば、Toretaやその他サービスから届く予約確認のメールなどはTalknoteに転送されるように設定してあるので、該当店舗の人間はGmail経由でメールを確認する事も出来ますが、Talknoteを開けば予約が入ったことを知ることが出来ますし、シフトが出来ると担当者はファイルをDropbpxにアップして、Talknoteに「シフトが確定しました。各店で確認してください」と声を掛ける、と言った具合です。
ちなみに
Dropbox 2アカウント 有料プラン(月額$8.25)×1,無料プラン×1
Evernote 1アカウント Plusプラン(月額約260円)
Gmail 社員数+α×アカウント 無料
Talknote 社員数×アカウント 無料プラン
Toreta 3店舗×アカウント 有料プラン(16,000+tax×3店舗)
トレタはぐるなびなどと同じように企業として店舗単位で契約するサービスで社外(お客様)も関わるサービスなのでこの中では飛び抜けて高額ではありますが、まぁこれは当然でしょう。
それ以外では1300円くらいかな?
3店舗でこの価格なので冒頭に書いた「安価である」と言う条件はバッチリクリア出来ていると思います。
また近日、それぞれについて具体的にどんな形で活用しているのかをご紹介します。