表現するスキル
色んな事をお店でやる。
それはどこも同じで、
美味しい料理を作っているし、
良い食材を使ってたりするし、
お店の内装にこだわっていたりする。
これを食べて欲しい!と言う商品があるし、
最後はこれで締めて欲しい、なんていう商品もある。
こういうのは実はお客さんには20%暗いしか伝わってない。
「プラシーボ効果」というヤツがある。
「これは良く効く薬だ」
と医者に言われて飲むと、それがただのビタミン剤だったりしてもそれなりに効果がある、って事がちゃんと証明されている。
いわゆる「思い込み」みたいなものか。
ある料理を、タダ普通に食べるのと、
「このお肉は○○産で、なかなか手に入らないものです。それを○日かけてゆっくりと仕上げた商品です」
なんていう説明受けてから食べるのでは、感じ方がまるで違う。
きっと120%くらいになるんじゃないだろうか。
また、
「当店のオススメはこれです!」とか
「ぜひこの料理食べてみて下さい!」と言われるのはお客さんによっては賛否が分かれる。
商売臭を嫌う人は多い。
この手のトークは商売臭につながる。
例え店の人間に全然その気が無くても。
だから理想的にはこちらが進めなくてもその商品を食べたくなるような、食べてしまうような仕組みが大切なのだと思う。
ファミレスに行くとわかりやすい。
店舗に近づくとのぼりで「○○フェア」なんてのが。
エントランスのドアにも同じデアのポスター。
席に座ると、グランドメニューは横のスタンドに立ててあって、
テーブルに広げてあるのはそのフェアー専用メニュー。
どれも美味しそうな大きな写真とそそられるキャッチフレーズが踊っている。
いつのまにかそれが食べたくなってたりする経験は誰にでもある。
ものの見事に店に操られているワケだけれど、お客さんはそれに気付いておらず、
自発的にその商品を注文したと思っている。
こう言った事に共通して言えるのは、
「お客さんに何かを伝えるスキルが必要だ」と言う事。
それはPOPであり、ブックメニュー。その他あらゆる店内のツール。
それらを駆使して、お客さんが食べたくなるようにする必要がある。
食べているものがとても美味しいモノで、自身があるものだ、と
伝える必要がある。