FOODiTに参加してきました。
昨日、予約台帳サービスを提供しているトレタ主催のFOODiTにご招待いただき、参加させていただきました。
※記事にするつもりがなかったので写真はありません(汗
FOODiTはFOODとITを併せた造語で、IT技術を活用し外食産業の未来を切り拓こう、という趣旨の元に昨年から開催されていて、今回で第二回になります。
昨年もご招待いただいて参加しているのですが、今回の参加者は昨年の倍以上。
まれに見るレベルの台風、暴風の中にもかかわらず会場内は人でごった返していました。
目移りしつつ悩みに悩んだ末にいくつかの講演を受講してきました。
旭酒造桜井社長の基調講演
注目を浴びる獺祭を醸す旭酒造の社長のお話を伺えるとは!と言うのがまず一番ですよねw
様々なお話が出ていましたが、一貫して感じたのは常に前向きな姿勢でした。
一般的にはネガティブな状況もポジティブに受け取る。
もちろんその当時は色んな思いがあったでしょうし、悩み、考えた事とは思います。
そでれも前に進み、今がある。
今振り返った時に「あれがあったお陰で」という受け取り方をしていらっしゃいました。
その力強さが今の獺祭を支え、旭酒造を支えているのだと思います。
また、最終的には人である。
と言う結びも、様々な事に裏付けされたもので力強く、説得力がありますね。
その後は散々悩んだ挙げ句
ワンダーテーブル秋元社長
老舗料亭「赤坂浅田」浅田社長
ヤフー株式会社 予約事業本部 予約ディレクション部 小川部長
のお話を伺ってきました。
知人にはマニアックなセレクトだと言われてしまいましたがw、僕の中ではある程度一貫性がありまして。
秋元社長、浅田社長のお話はおもてなしや人の育成に関するお話。
小川部長のお話はEC的な観点から見る飲食店のネット予約。
数ある講演の中で明確に「FOOD」と「IT」なんですよね。
他の講演ももちろんそれぞれに関わる方ではあるのですが、一番明確に、ダイレクトに「FOOD IT」だなぁ、と。
秋元社長のサービスとホスピタリティの違いに関するお話は全くもって同意する事ばかりで、頭の中にフワッと存在している気持ちを明確に文章にしていただいた気分でした。
そしてこの2つを混同している人が意外と多いのだろうな、と。
サービスがあるからホスピタリティが活きるんです。
これは僕の持論ですが、お客さん達の心に残るのは予想と違う事をされた瞬間です。
通常のお客様に「いらっしゃいませ」と声をかけている。
お得意様が来た時に「〇〇さんいらっしゃいませ」と声をかけると「お?!」となるわけです。呼ばれると思っていなかったからですよね。
でもこれって実は名前がわからなくても、簡単にできる。
「あ!こんばんは!」とか
「毎度です!」とか。
他の方に「いらっしゃいませ」と言っているのにその方だけ違う。
それだけでも「あら?」って思いますよね。
表情で伝えることも出来る。「あなたが初めてじゃないこと、わかっていますよ」って。
そう言う事の大切さを理路整然と整理してお話ししてくれました。
とても共感出来る部分が多かったので、会場でiPadを使い秋元さんの著書のKindle版を購入してしまいましたw
浅田社長のお話では下足番として長くお客様の近くで同じ事を繰り返していく中で、お客様がその日の会食で感じた事がわかるようになってきた、と言うお話が印象的でした。
これは指導、説明されて身につくモノではありませんよね。
こういう事の積み重ねが僕たち飲食店の強みなんだなぁ、と。
そしてヤフーの小川部長。
これまで飲食店にとってネットは店の告知をするためだけのモノでした。
何かを売るものではなかったんですね。
そこにネット予約などのツールが表れた訳です。
僕も含め多くの飲食店がまだぐるなびなどの延長としてしか使えていないんじゃないでしょうか。
小川部長のお話は良くも悪くもECサイト側からのお話でした。
飲食の事をわかっていないな、と感じる部分も多々ありました。
しかしそれで良いのです。
今の段階では、それぞれが互いの事をよく知らない。そう言う段階なんですね。
ECサイトのノウハウを僕たち飲食店が知り、消化して、そこから飲食店向けのノウハウを創造して行く事が大切なんです。
まだ始まったばかりです。
小川部長は
「飲食店の方々にEC、ネット予約を使ってみたいと思って欲しい」とおっしゃっていました。
僕はそう思いましたよ!ウチではすでに導入していますが、まだ僕たち飲食店は何も知らないな、と感じましたしまだまだ出来る事が沢山あるんだな、と感じました。
同時にお陰で楽天ダイニングも気になっちゃいましたがw
最後にクロージングセッションのお話と全体の印象を書きたいのですが、長くなったのでここで一旦切ります。